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文の里の家

住宅密集地に建つ築25年の中古住宅のフルリノベーション。東西には2階建て住宅が建っていて、いずれ3階建てに建て替わることが予想されました。南側は小さな庭に面していたため、将来的にもある程度の採光が見込めるものの、それだけでは十分な明るさではないため、北側にトップライトを設けることで、四季を通じて安定した採光を確保できるよう計画しました。柔らかな光が差し込む2-3階に、日中の大半を過ごす大きなLDKと奥様の仕事スペースや子ども部屋を、1階には寝室や水回りを配置しました。すべての部屋は緩やかにつながり、お互いの気配を感じながら暮らせるよう意図しています。また、耐震補強を行って、現行の耐震基準を満たすとともに、高効率の断熱材や国産杉の無垢フローリングなどを使用して、環境にも配慮した計画になっています。杉フローリングは柔らかく、子どもが椅子を引きずった跡、誤って落としたリモコンの凹み等、傷がつきやすいものではありますが、そこに自然光による日焼けが加わって、傷はいつの間にかいい風合いとなって、時を刻みます。また、竣工後3年経った今でも、玄関を開けるとほのかに杉の香りが楽しめます。

用途:住宅(木造戸建て住宅のフルリノベーション)

完成:2018.08

施工:民家

撮影:梅田彩華